ノルマンディーはどこにある?パリから2時間で出会える「リンゴとチーズと可愛い村」の旅

地理・場所

「モン・サン・ミッシェルに行きたい!でも、パリから片道4時間もかかるの…?」
ガイドブックを見て、その距離にため息をついたことはありませんか?

確かに、モン・サン・ミッシェルは遠いです。でも、そこへ向かう道中には、「リンゴとチーズと可愛い村」が詰まった宝箱のようなエリアが広がっていることをご存知でしょうか?

それが、ノルマンディー地方です。

パリから電車でわずか1〜2時間。そこには、モネが愛した風景や、絵本のような木組みの家が並ぶ村々があります。
ただ往復するだけではもったいない。途中下車して「可愛いフランス」に出会う、欲張りな周遊プランを提案します。

パリ在住コーディネーターの私が、地図には載っていない「寄り道の楽しみ方」をこっそり教えます。


この記事を書いた人

エリ・デュポンの顔写真

エリ・デュポン(えり でゅぽん)

パリ在住トラベルコーディネーター

パリ在住歴7年。週末ごとに地方を旅し、「パリもいいけど、本当のフランスの魅力は地方にある。移動時間さえも楽しみに変える、とっておきの寄り道プランを教えたい」がモットー。


ノルマンディーってどの辺?パリから「海」へ向かうリンゴの街道

まず、ノルマンディー地方の位置関係をイメージしてみましょう。
パリからセーヌ川に沿って北西へ進み、イギリス海峡(海)にぶつかるまでのエリア一帯がノルマンディーです。

ノルマンディーとパリは、海への出口という位置関係で繋がっています。
パリのサン・ラザール駅から電車に乗ると、車窓の風景はすぐに都会から田園へと変わります。春には白い花をつけたリンゴ畑が広がり、牧草地では牛たちがのんびりと草を食む。そんなのどかな風景を眺めながらの移動は、それ自体が素敵な観光になります。

モン・サン・ミッシェルは、このノルマンディー地方の西の端っこ、ブルターニュ地方との境目にあります。だからパリから遠いんですね。でも、その手前には魅力的な街がたくさんあるんです。

 

モン・サン・ミッシェルだけじゃない!女子旅で絶対行きたい「可愛い村」2選

「せっかくフランスに来たんだから、可愛い写真が撮りたい!」
そんなあなたに、モン・サン・ミッシェルへ行く途中にぜひ立ち寄ってほしい、とっておきの街を2つ紹介します。

1. オンフルール(Honfleur)

セーヌ川の河口にある、絵のように美しい港町です。
旧港(ヴュー・バッサン)を囲むように、細長い木組みの家々が立ち並ぶ風景は、かつてモネなどの印象派の画家たちもこぞって描きました。
石畳の路地を歩けば、可愛い雑貨屋さんやカフェがいっぱい。どこを切り取っても「映える」こと間違いなしです。

2. ルーアン(Rouen)

「ジャンヌ・ダルク終焉の地」として知られる古都ですが、街並みはとってもキュート。
木組みの家が残る旧市街は、まるで中世にタイムスリップしたよう。そして何より、モネが連作を描いた「ルーアン大聖堂」の圧倒的な存在感は必見です。パリから電車で1時間半とアクセスも抜群です。

モン・サン・ミッシェルとオンフルールは、経由地として立ち寄ることで旅の満足度を倍増させる関係にあります。
ただの移動時間を「観光」に変える。これが賢い旅のテクニックです。

ワインより「シードル」で乾杯。ノルマンディーは美味しいものの宝庫

フランスといえばワインですが、ノルマンディーでは少し事情が違います。
ここは寒冷な気候のためブドウが育たず、代わりにリンゴの栽培が盛んなのです。

だから、乾杯はワインではなく「シードル(リンゴの発泡酒)」で決まり!
現地のクレープリー(ガレット屋さん)では、シードルをグラスではなく陶器のボウル(ボレ)で飲むのが流儀です。

そして、忘れてはいけないのが「カマンベールチーズ」
実はカマンベールチーズは、ノルマンディー地方のカマンベール村が発祥なんです。本場のカマンベールは、私たちが知っているものよりずっと濃厚でクリーミー。

ノルマンディーとリンゴ(シードル)は、この土地ならではの独自の食文化です。
そば粉のガレットに、冷えたシードル、そして食後のカマンベールチーズ。この「ノルマンディー・セット」を味わわずして、フランスのグルメは語れません。

 

【モデルコース】パリ発1泊2日。印象派の風景と世界遺産を巡る欲張りプラン

最後に、私がおすすめする「欲張り周遊プラン」をご紹介します。
日帰りの強行軍ではなく、1泊することでゆったりと魅力を味わえます。

【1日目:印象派と可愛い港町】

  • 午前: パリを出発 → ジヴェルニーへ。モネの家と庭園で「睡蓮」の世界に浸る。
  • 午後: ルーアンへ移動。大聖堂を見学し、旧市街でランチ。その後、オンフルールへ。
  • 夜: オンフルールの可愛いプチホテルに宿泊。港の夜景を見ながらシーフードディナー。

【2日目:世界遺産の奇跡】

  • 午前: オンフルールの朝市を散策後、バスでモン・サン・ミッシェルへ。
  • 午後: 修道院を見学し、名物のオムレツを堪能。夕方のバスまたはTGVでパリへ戻る。

このプランなら、移動の疲れも分散され、それぞれの街の良さを存分に楽しめますよ。

よくある質問(FAQ)

Q: 英語は通じますか?
A: 観光地(モン・サン・ミッシェルやオンフルール)のレストランやホテルなら、基本的に英語で大丈夫です。ただ、お店に入る時の「ボンジュール(こんにちは)」と、出る時の「メルシー(ありがとう)」は、ぜひフランス語で言ってみてください。それだけで店員さんの対応が優しくなりますよ。

Q: ベストシーズンはいつですか?
A: おすすめは初夏(5月〜6月)から秋(9月〜10月)です。お花が綺麗で、気候も過ごしやすいです。冬はどんよりとした曇り空の日が多いですが、観光客が少なくて静かですし、旬の牡蠣が美味しいというメリットもあります。

まとめ:寄り道こそが、旅を彩る最高のスパイス

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

ノルマンディーは、パリとは違う「素朴で可愛いフランス」に出会える場所です。
モン・サン・ミッシェルへの通過点にしてしまうには、あまりにも惜しい魅力が詰まっています。

有名な世界遺産を見るだけの旅は卒業して、リンゴの香りと可愛い村に癒やされる「寄り道の旅」に出かけてみませんか?
そこで出会う風景や味は、きっとエッフェル塔と同じくらい、あなたの心に残るはずです。


参考文献

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