「ハイアールって、どこの国のメーカー? 中国製って聞いたけど、すぐ壊れるんじゃないの?」
初めての一人暮らし、家電量販店で安さに惹かれつつも、そんな不安が頭をよぎって購入を迷っていませんか? 親御さんから「ちゃんとした日本のメーカーにしなさい」と反対されている方もいるかもしれません。
結論から申し上げます。ハイアールは中国の企業ですが、その中身には「日本の三洋電機(SANYO)」の技術が色濃く受け継がれています。
「安かろう悪かろう」というのは、もう10年以上前の古い常識です。
この記事では、家電量販店で15年間、5,000人以上の新生活をサポートしてきた私が、ハイアールが世界シェアNo.1である理由と、元店員だからこそ知っている「安さの秘密」を包み隠さずお話しします。
これを読めば、あなたは妥協ではなく「賢い選択」として、自信を持ってハイアールを選べるようになるはずです。
まず、ハイアール(Haier)という企業の正体について、事実を整理しましょう。
ハイアールは中国に本社を置く巨大企業であり、ユーロモニターインターナショナルの調査において、大型家電ブランド別世界販売台数シェアで15年連続No.1を獲得している、名実ともに世界トップのメーカーです。
しかし、日本人の私たちが知っておくべき最も重要な事実は、ハイアールが日本の「三洋電機(SANYO)」の白物家電事業を買収し、その技術を継承しているという点です。
三洋電機のDNAを受け継ぐ「ハイアール」
2011年、パナソニック傘下にあった三洋電機の冷蔵庫・洗濯機事業が、ハイアールグループに譲渡されました。この時、単にブランド名が変わっただけではありません。三洋電機の優秀な技術者たちや、日本国内の開発拠点が、そのままハイアールに移籍したのです。
つまり、現在日本で売られているハイアール製品の多くは、「中国メーカーの看板を掲げているが、中身を作っているのは日本の技術者たち」という構造になっています。
「なぜこんなに安いの?」元店員が明かす安さの3つの理由
「中身が良いなら、なぜあんなに安いの? 何か裏があるんじゃない?」
そう疑うのは当然です。しかし、私が売り場で見てきた限り、その安さには明確で合理的な「3つの理由」があります。
1. 一人暮らしに不要な機能の「断捨離」
日本メーカーの家電は、至れり尽くせりの高機能が売りです。しかし、ハイアールはそうした付加価値機能を徹底的に削ぎ落とし、「冷やす」「洗う」という基本性能に特化することでコストを下げています。
2. 世界シェアNo.1だからできる「規模の経済」
ハイアールと世界シェアNo.1の実績は、コストダウンに直結します。
世界中で大量に売れているため、部品調達や生産を効率化でき、1台あたりの製造コストが大幅に下がるのです。
3. 広告費の抑制
莫大な広告宣伝費をかけず、その分を価格に還元しているのも、安さの大きな理由の一つです。
| 日本メーカーとハイアールの機能・価格比較(一人暮らし用冷蔵庫) | ||
| 項目 | 日本メーカー A社 | ハイアール (Haier) |
|---|---|---|
| 価格(目安) | 約55,000円 | 約30,000円 |
| 容量 | 130L〜150L | 130L〜150L |
| 冷却性能 | ファン式(霜取り不要) | ファン式(霜取り不要) |
| 付加機能 | 除菌・脱臭・スマホ連携 | なし(シンプル) |
| デザイン | 一般的 | スタイリッシュ |
壊れやすいって本当?口コミと「日本開発」の真実
ネットで検索すると出てくる「壊れやすい」という口コミ。これが一番の不安要素ですよね。
しかし、現場にいた私の実感としては、「ハイアールだけが特別壊れやすい」という事実はありません。
埼玉県熊谷市で作られる「日本品質」
ハイアールには「ハイアールアジアR&D」という巨大な研究開発拠点が、日本の埼玉県熊谷市にあります。
ここでは、日本の住宅事情に合わせたサイズ、静音性など、日本市場向けの最適化が行われています。
親を説得するキラーフレーズと、おすすめの「AQUA」という選択肢
親世代にとって「中国製」はネガティブなイメージが強いですが、同時に「三洋電機(サンヨー)」への信頼感は絶大です。
親を納得させる魔法の言葉
「これ、中国のメーカーだけど、中身を作ってるのは元サンヨーの技術者なんだって」
それでもダメなら「AQUA(アクア)」
ハイアールより価格は少し上がりますが、旧三洋電機の流れを濃く継ぐブランドです。親御さんにはこちらの方が通りが良い場合もあります。
まとめ:ハイアールは「妥協」ではなく「賢い選択」
ここまでの話をまとめます。
- ハイアールは世界シェアNo.1のグローバル企業。
- 中身は「元・三洋電機」の技術者が開発。
- 安さの理由は品質の手抜きではなく、機能の断捨離と規模の経済。
- 埼玉県の開発拠点で日本向けに最適化されている。
浮いた予算で、新生活を彩るインテリアを揃えたり、お気に入りの家電を買い足したり。
自信を持って、あなたにとっての「賢い一台」を選んでください。


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