「MSI? ロゴがドラゴンでなんか中二病っぽくて怪しい…どこの国のメーカー?」
Amazonのタイムセールで、スペックの割に激安なゲーミングPCを見つけて、そんな不安を抱いていませんか?
結論から言います。MSI(Micro-Star International)は、台湾に本社を置く世界的なPCパーツメーカーであり、決して怪しいブランドではありません。
むしろ、元PCショップ店員の私から言わせれば、MSIは「金はないけどスペックは妥協したくない」という大学生にとって、最強の選択肢です。なぜなら、他社にはない「標準2年保証」という強力な保険がついているからです。
この記事では、MSIの正体から、「壊れやすい」という噂の真実、そして絶対に損をしないための選び方まで、ショップ店員時代に3,000人以上のPC選びをサポートしてきた私が本音で解説します。
この記事を書いた人

ケン・タナカ
ガジェットライター / 元PCショップ店員
秋葉原のPCショップで5年間勤務し、延べ3,000人以上のPC選びをサポート。
「高い広告費が乗った有名ブランドを買う必要はない。中身(パーツ)と保証期間で選ぶのが、賢い自作派の常識だ」をモットーに、現在はWebメディアで学生のためのPC選び情報を発信中。
MSIってどこの国の会社?「怪しい」の正体はPCパーツ界の巨人
まず、皆さんが一番気になっている「MSIの正体」について、PC業界の常識を交えて解説します。
MSI(Micro-Star International)は、台湾・新北市に本社を置く、1986年設立の老舗PCパーツメーカーです。
「台湾製」と聞いてピンと来ないかもしれませんが、実はPC業界において台湾は「ハードウェアのシリコンバレー」と呼ばれるほどの技術大国です。皆さんがよく知るASUS(エイスース)やAcer(エイサー)も、MSIと同じ台湾企業です。
特にMSIが凄いのは、PCの心臓部である「マザーボード」や、映像を処理する「グラフィックボード」の開発において、世界トップシェアを争う技術力を持っている点です。つまり、MSIは単に部品を寄せ集めてPCを組み立てているだけのメーカーではなく、PCの中身(パーツ)そのものを開発・製造している「技術屋集団」なのです。
さらに、多くのメーカーがコスト削減のために製造を他社に委託する中、MSIは「自社工場」での生産にこだわり続けています。
MSIと自社工場は、品質管理において密接な関係にあります。 自社で設計し、自社のラインで製造することで、細部まで目の行き届いた品質管理が可能になります。「中身がガチ」なメーカー、それがMSIの正体です。
大学生ならMSI一択?他社にはない「標準2年保証」の衝撃
MSIがちゃんとしたメーカーであることは分かりました。では、なぜ私が「大学生にはMSIが最強」と断言するのか。その理由は、スペックや価格以上に重要な「保証期間」にあります。
MSIのノートPC製品の多くには、他社では有料オプション扱いとなる「2年間のメーカー保証」が標準で付帯しています。
一般的なPCメーカーの標準保証は「1年間」です。しかし、大学生活は4年間あります。もし2年目にPCが壊れたらどうなるでしょうか?
例えば、ゲーミングPCのメイン基板(マザーボード)が故障した場合、修理費用は5万円〜8万円ほどかかります。バイト代でカツカツの生活をしている時に、突然5万円の出費は致命傷ですよね。
MSIと2年保証は、学生の経済的なリスクヘッジという観点で非常に強力な結びつきがあります。 他社で保証を2年に延長するには、追加で数千円〜1万円程度払う必要がありますが、MSIならそれが最初からコミコミです。この「実質的な値引き」を見逃してはいけません。
ポイント
- 標準1年保証が多い中、MSIは2年保証がデフォルトのモデルが多い
- 高額修理になりがちな「2年目の故障」に備えられる
- 実質的に「延長保証分のコスト」が最初から割引されているようなもの
大学生の味方!メーカー保証期間の比較
| メーカー | 標準保証期間 | 2年目以降の故障リスク | 備考 |
|---|---|---|---|
| MSI | 2年間 | 0円(保証内) | 追加料金なしで安心が続く |
| ASUS | 1年間 | 実費(5万円〜) | 延長には追加料金が必要 |
| 国内メーカーA社 | 1年間 | 実費(5万円〜) | 元の本体価格も高め |
「MSIは壊れやすい」は本当か?ヒンジ割れを防ぐたった1つの作法
ネットでMSIを検索すると、「ヒンジ(開閉部)が壊れやすい」という評判を見かけて不安になった人もいるでしょう。元店員として正直に言いますが、薄型軽量モデルにおいてヒンジ破損の事例があるのは事実です。
しかし、これは「MSIだから壊れる」というよりは、「薄型PCの構造上の宿命」と「ユーザーの扱い方」の問題が大きいです。
実は、ヒンジが割れてしまう人の多くは、ノートPCの画面の「端」を持って開閉しています。
端を持つと、テコの原理で片方のヒンジに強烈な負荷がかかり、プラスチックパーツが耐えきれずに破損してしまうのです。
ヒンジ破損と「中央を持つ」という作法は、明確な因果関係にあります。
逆に言えば、「必ず画面の中央を持って、ゆっくり開閉する」。たったこれだけの作法を守るだけで、ヒンジトラブルの9割は防げると言っても過言ではありません。
専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: MSIのノートPCを買ったら、最初の開封時から「画面の中央を持つ」クセを徹底してください。
なぜなら、この点は多くの人が無意識に「端」を持ってしまいがちで、その小さな負荷の蓄積がある日突然「バキッ」という悲劇を招くからです。
この「作法」さえ身につければ、MSIのPCはあなたの大学生活4年間を完走できるタフな相棒になります。
日本で修理できる?サポート体制と「公認店」の活用術
「海外メーカーだと、修理に出す時に海外へ送らないといけないの?」
そんな心配も無用です。
MSIは日本法人(エムエスアイコンピュータージャパン)を構えており、修理センターも東京(秋葉原・東陽町)に実在します。
万が一の故障時も、国内への発送で済むため、やり取りはスムーズです。
さらに、MSIならではの強みとして、「公認サポート店」の存在があります。
全国にある「パソコン工房」などの一部店舗が、MSIの公認サポート店として認定されています。
MSIと公認サポート店は、ネット購入ユーザーの駆け込み寺として機能しています。
Amazonや楽天で買ったMSIのPCでも、公認店に持ち込めば、メモリの増設や内部清掃などの相談に乗ってもらえます(※店舗により対応範囲は異なるため要確認)。
- 本体はネットのセールで安く購入
- 困った時は近くの公認店で相談
この「ネット × 実店舗」のハイブリッドな使い方ができるのも、MSIの大きな魅力です。
よくある質問(FAQ)
Q. ゲームだけじゃなく、大学のレポート作成(Word/Excel)にも使えますか?
A: 余裕で使えます。ゲーミングPCは一般的なビジネスPCよりもはるかに高性能なので、Officeソフトもサクサク動きます。
ただし、Officeソフトが付属していないモデルも多いので、大学で無料配布されているライセンスを使うか、別途購入が必要かを確認しましょう。
Q. ビジネス用の見た目がシンプルなモデルはありますか?
A: はい、あります。「Modern」シリーズや「Prestige」シリーズは、ゲーミングのような派手なライティングを抑えたスタイリッシュなデザインで、カフェや教室で開いても浮きません。中身は高性能なので、動画編集などのクリエイティブ作業にも最適です。
Q. どこで買うのが一番お得ですか?
A: 基本的にはAmazonのタイムセールか、MSI公式ストアのキャンペーンを狙うのが鉄則です。特にAmazonの大型セール時は、数万円単位で安くなることがあるので要チェックです。
まとめ:MSIは「2年保証」と「作法」で最強の相棒になる
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
MSIは「怪しい中華メーカー」ではありません。PCパーツの世界で頂点を争う、台湾の技術屋集団です。
- 標準で2年間のメーカー保証が付いてくる(学生の財布に優しい)
- 自社工場生産で中身の品質が高い
- ヒンジは「中央を持つ」作法で守れる
この3点を理解したあなたなら、もう迷う必要はありません。
浮いた予算で、新しいゲームを買うもよし、高性能なマウスやヘッドセットを揃えるもよし。
賢い選択で、最高のゲーミングライフを始めてください!
参考文献
- MSI公式サイト:企業情報 – MSI
- MSI製品保証規定 – MSI
- MSI、中国・深センのマザーボード工場を公開 – PC Watch


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