オリオンテレビはどこの国?「福井の技術」と「和紙スピーカー」が宿る、新生ORIONの実力

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家電量販店のテレビ売り場で「ORION」のロゴを見かけて、懐かしさを感じたことはありませんか?
「昔、実家にあったな」と思い出す一方で、「でも、オリオンって一度なくなったんじゃ?」「今はどこの国の会社が作ってるの?」と不安になる方も多いはずです。

結論から言います。現在のORIONは、東証プライム上場の日本企業「株式会社ドウシシャ」が展開するブランドです。

海外資本に買収されたわけではありません。かつてのオリオン電機の技術と魂は、日本の商社によって正統に継承され、今も福井県の地で進化を続けています。

しかも、ただの復活ではありません。ドウシシャが得意とする音響技術が融合し、「和紙スピーカー」を搭載するなど、音質に徹底的にこだわった「大人のサブ機」として生まれ変わっているのです。

この記事では、元家電量販店バイヤーの私が、新生ORIONの正体と、寝室用テレビとして最強である理由を解説します。


この記事を書いた人

鈴木 ケンジの顔写真

鈴木 ケンジ(すずき けんじ)

AV機器評論家 / 元家電量販店バイヤー

家電量販店で20年間テレビ売り場を担当。「大手メーカーだけが正解じゃない。技術者の魂がこもった『隠れた名機』を見つける喜びを共有したい」をモットーに、現在は忖度なしのレビューを発信中。


オリオンは今も「日本ブランド」。ドウシシャが継承したモノづくりの魂

まず、皆さんが一番気になっている「オリオンの現状」について整理しましょう。

かつて福井県越前市に本社を置き、「安くて壊れにくいテレビ」として一世を風靡したオリオン電機は、残念ながら2019年に清算されました。
しかし、そこでオリオンの灯が消えたわけではありません。

そのブランド、技術、そして開発拠点を受け継いだのが、株式会社ドウシシャです。
ドウシシャは、「SANSUI(サンスイ)」や「Nakamichi(ナカミチ)」といった名門オーディオブランドの製品も手掛ける、いわば「ブランド再生のプロ」です。

重要なのは、単に商標権を買っただけではないという点です。
ドウシシャは、かつてのオリオン電機の技術者を雇用し、福井県越前市の開発拠点をそのまま活用しています。つまり、作っている場所も人も、かつてのオリオンのDNAを色濃く残しているのです。

 

「安かろう悪かろう」ではない理由。福井県で行われる厳格な品質管理

「でも、ジェネリック家電でしょ? すぐ壊れるんじゃない?」
そんな不安を持つ方もいるでしょう。しかし、新生ORIONはそこらの格安テレビとは一線を画します。

その理由は、福井県越前市で行われている厳格な品質管理にあります。

ORIONのテレビは海外の提携工場で生産されていますが、その設計と品質基準の策定は日本のエンジニアが行っています。さらに、日本に届いた製品は福井県の拠点で厳しいチェックを受けます。

ここでは、日本人エンジニアが「全数検査に近いレベル」で品質を確認しており、初期不良のリスクを極限まで減らしています。「日本の目」が光っているからこそ、低価格でも安心して使える品質が保たれているのです。

寝室で映画を見るならこれ。ドウシシャのDNA「和紙スピーカー」の衝撃

ここからが、私がORIONを推す最大の理由です。
新生ORIONには、他のジェネリック家電にはない強力な武器があります。それは「音質」です。

最近の薄型テレビは、画質は綺麗でも音がスカスカで聞き取りにくいことが多いですよね。
そこでドウシシャは、自社のオーディオ事業のノウハウを注ぎ込み、「和紙スピーカー」を搭載したモデルを開発しました。

福井県の伝統工芸である「越前和紙」をスピーカーの振動板に使用することで、ハリのある中高音と、聞き疲れしない柔らかな音質を実現しています。

これが、寝室での視聴に最高なんです。
夜、小音量で映画やドラマを見る時、セリフがはっきりと聞き取れる。効果音が耳に刺さらない。
ORIONと和紙スピーカーは、プライベートな空間でリラックスして映像を楽しむための、最高のパートナーです。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 寝室用のテレビを探しているなら、画質のスペックよりも「音の聞きやすさ」を優先して選んでください。

なぜなら、この点は多くの人が見落としがちですが、リラックスしたい寝室で音が聞き取りにくいと、無意識にボリュームを上げてしまい、家族に迷惑をかけたり耳が疲れたりするからです。和紙スピーカー搭載のORIONなら、小さな音でもセリフがクリアに届くので、深夜の映画鑑賞が劇的に快適になりますよ。

30代男性におすすめのモデルは?用途別「新生ORION」の選び方

では、具体的にどのモデルを選べばいいのでしょうか?
用途に合わせて、おすすめの選び方をご紹介します。

1. 映画・ドラマ好きなら「和紙スピーカー搭載モデル」

迷わずこれを選んでください。型番に「W」などが付くことが多いです。ブルーライト軽減機能もついているので、就寝前の視聴にも最適です。

2. とにかく安く済ませたいなら「ベーシックモデル」

和紙スピーカー非搭載のモデルでも、福井県での品質管理は同じです。画質エンジンに東芝系(レグザエンジン等)を採用しているモデルもあり、基本性能は十分高いです。

3. 録画もしたいなら「裏番組録画対応モデル」

ORIONの多くのモデルは、外付けHDDでの録画に対応しています。チューナーが2つ付いているモデルなら、裏番組録画も可能です。見たい番組が重なっても安心です。

よくある質問(FAQ)

Q: 壊れた時のサポートはどうなっていますか?
A: 安心してください。ドウシシャのサポート窓口(日本国内)で対応してくれます。海外メーカーのように日本語が通じにくいというストレスはありません。

Q: 画質は大手メーカーと比べてどうですか?
A: 正直に言えば、有機ELなどの最高級モデルには及びません。しかし、同価格帯の海外製テレビと比べれば、日本人の好みに合わせた色作りがされており、非常に自然で綺麗です。特に4Kモデルは、価格以上の美しさに驚くはずです。

まとめ:新生ORIONは「音までこだわる」大人のサブ機

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

ORIONは、単なる「安いテレビ」ではありません。
日本の商社ドウシシャが、福井県の技術と伝統(和紙)を融合させて作り上げた、日本人のためのテレビです。

リビングのテレビ権争いに疲れたら、寝室にORIONを置いてみませんか?
和紙スピーカーが奏でる優しい音に包まれて、自分だけの時間を楽しむ。
それは、3万円台で手に入る最高の贅沢かもしれません。


参考文献

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