「ベルリンの壁を見に行きたい!」
そう思って地図を開いたものの、イーストサイドギャラリー、ベルリンの壁記念館、チェックポイント・チャーリー…と、いくつものスポットが出てきて混乱していませんか?
「壁」と言えば、あのカラフルな絵が描かれた場所を想像する人が多いかもしれません。
しかし、実は「有名なアートが見られる場所」と「歴史的な遺構がそのまま残っている場所」は全く別の場所なんです。
ここを間違えると、「思っていたのと違う…」という残念な結果になりかねません。
この記事では、初めてベルリンを訪れるあなたのために、主要な壁スポットの違いと、目的に合わせた最適な選び方を解説します。
この記事を書いた人

田中 旅人(たなか たびと)
会社員 / 週末トラベラー
初めてのベルリン旅行を計画中。「せっかく行くなら失敗したくない」という思いから、徹底的にリサーチして旅程を組むのが趣味。カメラ片手に、フォトジェニックかつ歴史を感じられるスポットを巡るのが好き。
ベルリンの壁は「一枚の壁」ではない? 市内に点在する遺構の真実
まず、大前提として知っておいてほしいことがあります。
ベルリンの壁は、1989年の崩壊後、その大部分が撤去されました。現在、観光地として残っているのは、市内に点在する「一部の遺構」です。
そして、それぞれの場所で「見られるもの」が全く異なります。
大きく分けると、以下の2つのタイプがあります。
- アートとして再生された壁(イーストサイドギャラリー)
- 当時のまま保存された壁(ベルリンの壁記念館)
この2つの違いを理解することが、ベルリン観光を成功させる第一歩です。
【アート派】有名な「キスの絵」が見たいなら「イーストサイドギャラリー」へ
ガイドブックやテレビでよく見る、カラフルな絵が描かれた壁。
あれが見たいなら、行くべき場所は「イーストサイドギャラリー(East Side Gallery)」です。
ここは、シュプレー川沿いに残る約1.3kmの壁を、世界中のアーティストがキャンバスとして利用した、世界最長のオープンエアギャラリーです。
一番の見どころは、何と言っても「独裁者のキス(神よ、この死に至る愛の中で我を生き延びさせ給え)」の絵です。旧ソ連のブレジネフ書記長と旧東ドイツのホーネッカー議長がキスをしている衝撃的な作品は、ベルリンのアイコン的存在です。
イーストサイドギャラリーとアートは、自由の象徴として密接に結びついています。
かつて人々を分断していた冷たいコンクリートが、崩壊後は平和と自由を表現するアートに生まれ変わった。そのストーリーを感じながら、お気に入りの絵の前で写真を撮るのが、ここでの楽しみ方です。
🎨 デザイナー向け指示書:インフォグラフィック
件名: イーストサイドギャラリーとベルリンの壁記念館の比較マップ
目的: 2つのスポットの位置関係と特徴の違いを一目で理解させる。
構成要素:
- ベルリン市内地図: 簡易的なマップ。
- イーストサイドギャラリー: 東側に配置。「アート」「キスの絵」「写真映え」のアイコン。
- ベルリンの壁記念館: 北側に配置。「歴史」「二重の壁」「監視塔」のアイコン。
- チェックポイント・チャーリー: 中心部に配置。「検問所」「兵士の写真」のアイコン。
デザインの方向性: ポップで分かりやすい観光マップ風。
参考altテキスト: ベルリン市内の地図上に、イーストサイドギャラリー、ベルリンの壁記念館、チェックポイント・チャーリーの位置と特徴を示したイラスト。
【歴史派】当時の「絶望」を知りたいなら「ベルリンの壁記念館」へ
一方で、「壁が実際にどう機能していたのか」「人々がどうやって脱出を試みたのか」という歴史的な事実に興味があるなら、「ベルリンの壁記念館(Gedenkstätte Berliner Mauer)」がおすすめです。
ここは、イーストサイドギャラリーのような華やかさはありません。
その代わり、「壁」が二重構造になっていたことや、その間にあった「無人地帯(デス・ストリップ)」、そして「監視塔」などが、当時のまま保存されています。
ベルリンの壁記念館と二重構造は、分断の残酷さを伝えるための重要なセットです。
壁は一枚ではなく、二枚の壁の間に監視地帯があり、そこに入った人は射殺される危険があった…。そんな当時の緊迫感を肌で感じることができる場所です。
また、ここには壁によって分断された通りの様子や、脱出トンネルの跡なども展示されており、歴史の重みをずっしりと感じることができます。
📊 比較表
表タイトル: 目的別!ベルリンの壁スポットの選び方
スポット名 特徴 おすすめな人 見られるもの イーストサイドギャラリー アート・写真映え 有名な絵と写真を撮りたい人
明るい雰囲気で観光したい人「キスの絵」などの壁画アート
シュプレー川沿いの散歩道ベルリンの壁記念館 歴史・学習 当時の構造や歴史を知りたい人
静かに思索にふけりたい人二重の壁、監視塔、無人地帯
犠牲者の追悼窓チェックポイント・チャーリー 検問所跡 東西冷戦の象徴を見たい人
中心部でサクッと観光したい人検問所の小屋(復元)
兵士の写真、壁博物館
効率よく回るには?おすすめの観光ルート
「せっかくだから全部見たい!」という欲張りなあなたへ。
ベルリンの交通機関(SバーンやUバーン)を使えば、半日で主要スポットを回ることも可能です。
【おすすめルート】
- 午前: ベルリンの壁記念館(最寄駅:Nordbahnhof)で歴史をじっくり学ぶ。
- 昼: 電車で移動し、チェックポイント・チャーリー(最寄駅:Kochstraße)へ。周辺でランチ&検問所跡で記念撮影。
- 午後: 電車で移動し、イーストサイドギャラリー(最寄駅:Warschauer Straße または Ostbahnhof)へ。夕暮れ時の川沿いを散歩しながらアート鑑賞。
この順番なら、歴史の重みを知った上で、最後に自由のアートで締めくくるという、ストーリー性のある観光ができますよ。
よくある質問(FAQ)
Q: 壁の破片はお土産に買えますか?
A: お土産屋さんで「ベルリンの壁の欠片」として売られているものはありますが、本物かどうかは保証できません。記念として割り切って買うのが良いでしょう。自分で壁を削り取るのはもちろん犯罪ですので絶対にやめましょう。
Q: 治安は大丈夫ですか?
A: 基本的に観光地なので安全ですが、イーストサイドギャラリー周辺や駅などはスリに注意が必要です。特に夜遅くの一人歩きは避けましょう。
まとめ:あなたの目的に合った「壁」を選ぼう
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ベルリンの壁は、場所によって全く違う顔を持っています。
- アートと写真なら「イーストサイドギャラリー」
- 歴史と真実なら「ベルリンの壁記念館」
どちらも素晴らしい場所ですが、自分の興味に合わせて選ぶことで、旅の満足度は大きく変わります。
ぜひ、あなたにとっての「ベストな壁」を見つけて、ベルリンの歴史と文化を肌で感じてきてください。

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