iPhoneのマイクはどこ?「声が遠い」と言われる原因は、たった1つの「穴」を塞いでいるからかも

どこにある?

「え? すみません、もう一度お願いします」

大事な商談中や、家族との電話でこう聞き返されると、冷や汗が出ますよね。「声が遠い」「聞こえにくい」と言われるたびに、焦って大声を出したり、電波の良い場所を探してウロウロしたり…。

「もしかして、マイクが壊れた?」と不安になって修理を考える前に、ちょっと待ってください。

私の経験上、その不具合のほとんどは「故障」ではありません。実は、あなたが無意識にやっている「ある持ち方」や、良かれと思ってつけた「ケース」が、iPhoneの高性能なマイクを邪魔しているだけかもしれないのです。

この記事では、iPhoneにある3つのマイクの位置と役割を正しく理解し、持ち方の改善と「ある設定」を変えるだけで、通話品質を劇的に改善する「0円修理法」を伝授します。


【図解】iPhoneのマイクはここにある! 意外と知らない「3つの穴」

まず、敵(原因)を知るために、iPhoneのマイクがどこにあるのかを正確に把握しましょう。「下の穴に向かって喋ればいいんでしょ?」と思っているなら、それは半分正解で半分間違いです。

iPhoneには、実は3つのマイクが搭載されています。

特に重要なのが、「背面マイク」「底面マイク」です。この2つの関係性が、通話トラブルの鍵を握っています。


なぜ「声が遠い」と言われるのか? 9割は「持ち方」と「ケース」が原因

「マイクは下にあるのに、なぜ背面マイクが関係あるの?」と思いましたか?
実は、iPhoneは通話中、背面マイクで周囲の雑音(ノイズ)を拾い、その音を打ち消すことで、あなたの声をクリアにする「ノイズキャンセリング機能」が働いています。

ここでトラブルが起きます。

原因1:小指で底面マイクを塞いでいる(小指持ち)

スマホを片手で持つ時、小指で底面を支えていませんか?
この「小指持ち」をすると、ちょうど小指の腹が底面マイク(左側の穴)を塞いでしまうことがあります。これでは、物理的に声が入りません。

原因2:ケースが背面マイクを塞いでいる

これが最も多い落とし穴です。
デザイン重視の分厚いケースや、装飾がついたケースが、背面カメラ横の小さなマイク穴を覆っていませんか?

背面マイクが塞がれると、iPhoneは「周囲の雑音が拾えない=ノイズキャンセリングの基準が狂う」状態になります。その結果、誤作動を起こし、あなたの声まで「雑音」と判断して消してしまうことがあるのです。これが「声が遠い」の正体です。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 通話トラブルが起きたら、まずは「ケースを外して」通話してみてください。

なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、高価な修理に出す前に、ただケースを外すだけで直るケースが山ほどあるからです。「裸の状態」で正常なら、犯人はケースです。すぐに買い替えましょう。


今すぐ直る! 通話品質を劇的に上げる「声を分離」モードの設定

「持ち方もケースも問題ないのに、まだ声が遠いと言われる…」
そんな時は、iOS 15以降に搭載された神機能「声を分離」モードを使いましょう。

これは、ソフトウェアの力で周囲の雑音を強力にカットし、あなたの声だけをくっきりと浮かび上がらせる機能です。カフェや駅のホームなど、騒がしい場所での通話にも絶大な効果を発揮します。

設定手順(通話中に操作します)

  1. 電話をかける(または受ける)。
  2. 通話中に、画面右上から下にスワイプして「コントロールセンター」を開く。(ホームボタンがある機種は下から上にスワイプ)
  3. 右上の「マイクモード」(通常は「標準」になっています)をタップ。
  4. 「声を分離」を選択する。

これだけで、相手にはあなたの声が驚くほどクリアに届くようになります。一度設定すれば、次回以降も記憶されるアプリが多いので、ぜひ試してみてください。


それでも直らない時は? 3分でできる「セルフ故障診断」

ここまでやっても改善しない場合、残念ながらマイク自体の故障や、内部のゴミ詰まりの可能性があります。修理に出す前に、最後にこのテストを行ってください。

「ボイスメモ」で録音テスト

iPhoneに標準搭載されている「ボイスメモ」アプリを開き、自分の声を録音して再生してみてください。

  • きれいに聞こえる: マイクは正常です。通話アプリや通信回線の問題の可能性があります。
  • ザザッという雑音が入る / 全く聞こえない: 底面マイクの故障、またはゴミ詰まりの可能性が高いです。

※注意: マイク穴の掃除に、爪楊枝や針を使うのは絶対NGです。内部の防水メッシュを突き破り、トドメを刺すことになります。掃除するなら、柔らかい歯ブラシで優しく掻き出す程度に留めましょう。


よくある質問(FAQ)

Q. マイクの掃除にエアダスターは使っていいですか?
A. おすすめしません。 強力な風圧でマイクの振動板を破損させたり、逆にゴミを奥に押し込んでしまうリスクがあります。

Q. スピーカー通話だと相手に聞こえないのはなぜですか?
A. スピーカー通話時は、底面マイクではなく前面マイク(画面上部)がメインで使われることが多いです。保護フィルムがズレて前面マイクを塞いでいないか確認してください。また、口とマイクの距離が遠すぎる場合もあります。


まとめ:マイクの位置を知り、正しく扱えば通話はクリアになる

「声が遠い」というトラブルは、iPhoneの故障ではなく、ちょっとした使い方の問題であることがほとんどです。

  • 小指で底面の穴を塞がないように持つ。
  • ケースが背面の穴を覆っていないか確認する(通話時は外してみる)。
  • 「声を分離」モードを活用する。

まずはこの3つを試してみてください。修理店に行くのは、それからでも遅くはありません。
あなたの通話がクリアになり、ストレスのないコミュニケーションが戻ってくることを願っています。


[参考文献リスト]

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