【徹底比較】クレラップとサランラップの違いは?中身は同じでも「切り心地」が違う理由
スーパーやドラッグストアのラップ売り場で、誰もが一度は悩んだことがあるはずです。
「NEWクレラップ(クレハ)」と「サランラップ(旭化成ホームプロダクツ)」、一体どっちが良いの?と。
なんとなく実家の定番を使っていたり、その日の安売りを選んだりしていませんか?
実はこの2大ブランド、中身(フィルム)の性能はほぼ同じですが、使い勝手(パッケージ)には明確な設計思想の違いがあります。
今回は、長年のライバル関係にある両者の違いを、素材の科学からパッケージの工夫まで徹底比較します。
1. 衝撃の事実!中身のスペックは「ほぼ同じ」
まず結論から言うと、フィルム自体の基本的な性能に大きな差はありません。
なぜなら、どちらも同じ「ポリ塩化ビニリデン(PVDC)」という非常に高性能な素材を使っているからです。
- 密着性が高い: お皿にピタッと張り付く。
- 酸素を通さない: 食材の酸化を防ぎ、鮮度を保つ。
- ニオイを通さない: 冷蔵庫の中でのニオイ移りを防ぐ。
- 熱に強い: 耐熱温度はどちらも「140℃」。電子レンジ加熱も余裕。
100円ショップなどで売られている安価なラップ(ポリエチレン製)は、お皿にくっつきにくく、熱にも弱い(110℃程度)ですが、クレラップとサランラップはどちらを選んでも「ラップとしての基本性能」は最高クラスです。
2. 最大の違いは「刃の形」と「切り心地」
では、どこで差がつくのか。それは「箱(パッケージ)」の構造です。
特にフィルムを切るための「刃」の形状に、両社のこだわりが現れています。
① NEWクレラップ:V字型の刃(クレハカット)
クレラップ最大の特徴は、箱を閉じて親指で押さえて捻るだけで切れる「V字型の刃」です。
- 切り心地: 「スパッ」と切れる。真ん中から裂けるように切れるため、切れ味が鋭い。
- 特徴: 「まん中から切れる」というキャッチコピー通り、フィルムの端同士がくっつきにくい設計。
② サランラップ:M字型の刃
一方のサランラップは、波のような形をした「M字型の刃」を採用しています。
- 切り心地: 「軽い力で」切れる。3点の先端でフィルムを突き刺すため、抵抗が少なくスムーズ。
- 特徴: 刃の当たりが柔らかく、力の弱いお年寄りや子供でも扱いやすい。
3. ひと目でわかる比較表
両者のスペックと特徴を整理しました。
| 項目 | NEWクレラップ(クレハ) | サランラップ(旭化成) |
|---|---|---|
| 原材料 | ポリ塩化ビニリデン | ポリ塩化ビニリデン |
| 耐熱温度 | 140℃ | 140℃ |
| 刃の形状 | V字型(プラスチック刃) | M字型(金属刃 ※一部規格除く) |
| 巻き戻り防止 | カチッとロック | 波形フラップ |
| 切り心地 | スパッと爽快 | スルスルと軽い |
注意点:
サランラップは長年「金属刃」を採用していましたが、分別廃棄の手間を考慮し、近年ではプラスチック刃や植物由来刃への切り替えが進んでいます。購入の際はパッケージを確認してください。
4. 知っておきたい名前の由来
ちょっとした雑学ですが、商品名の由来にも違いがあります。
サランラップの由来
開発者である2人の男性の、それぞれの妻の名前「サラ(Sarah)」と「アン(Ann)」を組み合わせて「サラン(Saran)」と名付けられました。
もともとは戦場で弾薬などを湿気から守るために開発されたフィルムでしたが、奥さんたちがピクニックでレタスを包むのに使ったことが、食品用ラップの始まりと言われています。
クレラップの由来
こちらはシンプルに、メーカーである「クレハ(呉羽化学工業)」の社名から取られています。
日本で初めて家庭用ラップを発売したのはクレハ(1960年)であり、実はクレラップの方が少しだけ歴史が長いのです。
5. まとめ:あなたはどっち派?
最後に、選び方の基準をまとめます。
【NEWクレラップ】がおすすめの人
- 「スパッ」と切れるあの爽快感が好きな人。
- ラップ同士がくっついてイライラしたくない人(V字刃の効果)。
- 「カチッ」と閉まる箱の感覚が欲しい人。
【サランラップ】がおすすめの人
- 軽い力でスッと切りたい人。
- パッケージのデザインや色彩(ビビッドな原色系)が好みの人。
- 世界初のブランドという安心感を選びたい人。
中身のフィルム性能はどちらも世界最高峰レベルで、甲乙つけがたいのが正直なところです。
結局のところ、「箱を握った時のフィット感」と「切った時の手応え(スパッ vs スルッ)」の好みで決めるのが正解です。
今までなんとなく片方を使っていた方も、一度浮気して「切り心地」の違いを体験してみてはいかがでしょうか?


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