南沙良さん主演、大西流星さん、桜井ユキさん、玉木宏さんらが出演する映画『この子は邪悪』。
かつて一家で交通事故に遭い、心に深い傷を負った主人公・花。植物状態だったはずの母が奇跡的に目を覚まして帰宅しますが、花は「この人はお母さんじゃない」という拭いきれない違和感を抱きます。
日常に潜む不気味な謎を追うサスペンスホラーですが、その結末には想像を絶する「狂気」が待ち受けていました。この記事では、物語の真相からラストシーンの意味までをネタバレありで徹底解説します。
1. 【ネタバレ】「お母さんじゃない」違和感の正体
心理療法室を営む父・司朗(玉木宏)が「奇跡が起きた」と連れ帰ってきた母(桜井ユキ)。見た目は母そのものですが、花が抱いた違和感は本物でした。
実は、帰ってきた母の中身(精神)は、重度の火傷を負っていた妹の「月(るな)」だったのです。
では、本物の母の精神はどこへ行ってしまったのでしょうか。そして、見た目が完全に母と同じだった理由は何だったのでしょうか。
2. すべての元凶:父・司朗の狂気と「魂の入れ替え」
この不可解な現象を引き起こしていた真犯人は、父の司朗でした。
- 母の肉体の正体: 司朗の患者として訪れていた見ず知らずの女性を催眠で操り、顔を整形させて「母(桜井ユキ)」そっくりに作り変えたもの。
- 妹・月はどうなった?: 火傷で苦しむ月を不憫に思った司朗は、月の精神を「整形した偽物の母」の肉体へと移し替えていました。
- 純の母の正体: 花の幼馴染である純(大西流星)の母も司朗の被害者であり、なんとウサギと精神を入れ替えられていました(奇行の理由は中身がウサギだったから)。
司朗は、事故で壊れてしまった家族を「自分の理想の形」で蘇らせるためだけに、他人の人生や肉体を容赦なく奪い、ウサギのぬいぐるみを使って精神転移を繰り返していたのです。
3. クライマックス:花への凶行と因果応報
真相に辿り着いた花と純ですが、司朗に捕まってしまいます。
司朗の次の目的は、植物状態のままの本物の母の精神を、健康な花(娘)の肉体に移し替えることでした。花の命を犠牲にしてでも、妻を取り戻そうとしたのです。
絶体絶命のピンチでしたが、間一髪で花は抵抗し、純の助けもあって催眠術の道具(ウサギのぬいぐるみ)を司朗に向けて使用します。
その結果、司朗の精神はウサギの肉体へと移されてしまい、人間の体を失った司朗は因果応報の最期を遂げます。
4. 衝撃のラスト!「この子は邪悪」の本当の意味とは?
司朗の脅威から逃れ、事件は解決したかに見えました。花は祖母の家で暮らし始め、平穏な日常を取り戻そうとします。
しかし、映画のラストシーンで最大の恐怖が訪れます。
「偽物の母の肉体(中身は妹の月)」は生き延びており、なんと妊娠してお腹が大きくなっていました。
そして産まれた赤ちゃんが目をカッと見開くシーン。その目は、明らかに人間の赤ちゃんのものではありませんでした。
この赤ちゃんの正体については作中で明言されませんが、「ウサギに閉じ込められていた司朗の精神が、産まれてきた赤ちゃんの肉体に転移した」と考察するのが自然です。
タイトルである『この子は邪悪』とは、狂気的な執念で再び人間の肉体(孫の体)を手に入れ、この世に生まれ落ちてきた「司朗の魂を宿した赤ん坊」を指しているのです。
5. まとめ
映画『この子は邪悪』のネタバレポイントをまとめます。
- お母さんの違和感: 中身は妹の「月」であり、肉体は整形された他人の女性だった。
- 事件の真相: 父・司朗が「魂の入れ替え」を行い、家族を再構築しようとしていた。純の母の中身がウサギだったのも司朗の仕業。
- 結末: 司朗はウサギに精神を移されて敗北するが、最後に妹(月)が産んだ赤ちゃんに司朗の魂が宿り、「邪悪な子」として転生してしまうホラーエンド。
家族愛という皮を被った司朗のエゴと狂気が招いた、救いのない胸糞サスペンスでした。伏線を知った上でもう一度見返すと、玉木宏さんのサイコパスな演技の恐ろしさがさらに際立つはずです。


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