「Tomorrow never knows(トゥモロー・ネバー・ノウズ)」
Mr.Childrenの大ヒット曲として、あるいはThe Beatlesの名曲として、誰もが一度は耳にしたことがあるフレーズでしょう。
しかし、英語の授業で習った文法で考えると、少し不思議な表現だと思いませんか?
「明日(Tomorrow)」が「知る(knows)」とはどういうことでしょうか。
Yahoo!知恵袋でも、
「文法的に正しいのですか?」
「どう訳すのが正解ですか?」
という質問が、名曲ゆえに絶えません。
結論から言うと、この言葉は「明日のことは誰にも分からない」「明日は明日の風が吹く」という意味の、詩的で少し崩れた英語表現です。
この記事では、このフレーズの正確なニュアンスと、生まれた背景(リンゴ・スターの言い間違い説)について解説します。
【結論】Tomorrow never knowsの直訳と意訳
このフレーズは、文法的に厳密に訳すか、文脈で訳すかで印象が変わります。
📚 意味の解釈
- 直訳(擬人化):
「明日という日は、決して(何も)知らない」
※Tomorrowを人間のように扱い、「明日自身も、自分がどうなるか分かっていない」というニュアンス。 - 意訳(日常会話):
「明日のことは誰にも分からない」
「未来は何が起こるか予測できない」
「なるようになるさ(ケ・セラ・セラ)」
文法的には間違い?
正しい英語で「誰も未来を知らない」と言いたいなら、通常は以下のように言います。
- No one knows what tomorrow brings.(明日が何をもたらすか誰も知らない)
- You never know what will happen tomorrow.(明日何が起こるか分からないよ)
しかし、”Tomorrow never knows” は、あえて「明日」を主語にすることで、予測不能な未来への「諦め」と「希望」が入り混じった詩的な響きを持っています。
元ネタはビートルズ?リンゴ・スターの言い間違い
このフレーズを世界に広めたのは、1966年に発表されたThe Beatlesの楽曲『Tomorrow Never Knows』です。
実はこれ、ドラマーのリンゴ・スターの「言い間違い」から生まれました。
| 由来のエピソード | 解説 |
|---|---|
| リンゴ語録 (Ringoism) |
リンゴ・スターは、文法を無視した独特な面白い言い回しをすることで有名でした。 (例:『A Hard Day’s Night』も彼の発言が由来) あるインタビューで「明日はどうなる?」と聞かれた際、とっさに「Tomorrow never knows(明日は何も知らないよ=明日にならないと分からないよ)」と答えたのが、ジョン・レノンに気に入られて曲名になりました。 |
Mr.Childrenの歌詞における意味
日本では、1994年のドラマ『若者のすべて』の主題歌、Mr.Childrenの『Tomorrow never knows』としての印象が強いでしょう。
桜井和寿さんが描くこの歌詞の世界では、以下のようなニュアンスで使われています。
- 「償い」と「前進」:
過去の過ちや痛み(償うことさえできずに)を背負いながらも、未来へ進むしかない。 - 不確定な未来への肯定:
「明日のことは分からない」からこそ、「心のまま僕はゆくのさ」という決意に繋がります。
「分からないから怖い」ではなく、「分からないからこそ、自分の意志で進む」という力強いメッセージです。
まとめ
Tomorrow never knowsの意味について解説しました。
📌 意味のまとめ
- 直訳は「明日は何も知らない」。
- 意訳は「明日のことは誰にも分からない」「なるようになる」。
- 由来はリンゴ・スターの文法的に崩れた言い回し。
- ミスチルの曲では、不確かな未来へ突き進む「決意」を表す言葉。
先が見えない時代だからこそ、「明日のことなんて明日自身も知らないんだから、今を懸命に生きよう」というこの言葉は、今も多くの人の心に刺さり続けています。


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