PR

【マナー解説】メールの署名にある「拝」の意味とは?目上の人に使ってもいい?

生活の知恵
この記事は約4分で読めます。

ビジネスメールや手紙のやり取りで、相手の名前の後に「山田 拝」のように書かれているのを見たことはありませんか?

「どういう意味だろう?」「自分も真似して使った方が丁寧なのかな?」と迷う方もいるかもしれません。
一見すると教養があり、かっこよく見える表現ですが、実は現代のビジネスメールにおいては使い方に注意が必要な言葉です。

この記事では、署名に添える「拝」の本来の意味と、ビジネスシーンで使うべきかどうか、そして現代のメールマナーにおける無難な結びの書き方について解説します。

スポンサーリンク

1. 署名につける「拝」の本来の意味

名前に添える「拝」は、「拝む(おがむ)」という漢字が使われている通り、「へりくだって敬意を表す」という意味を持っています。

【拝の意味・成り立ち】

  • 意味: 「謹んで(お辞儀をして)差し上げます」という謙譲の意を表します。
  • 使い方: 手紙文の末尾で、自分の署名(名前)の下に添えて使います。(例:山田太郎 拝)

本来は、手紙の冒頭の「拝啓」と対になる「敬具」と同じような役割を果たし、相手に深い敬意と謙遜の気持ちを伝えるための非常に丁寧な表現です。

2. ビジネスメールで「〇〇 拝」は使ってもいい?

意味としては非常に丁寧な言葉ですが、結論から言うと、現代の一般的なビジネスメールで自分が使うのは避けた方が無難です。

その理由として、以下の2点が挙げられます。

① 「偉そう」と誤解されるリスクがある

本来はへりくだる言葉であるにもかかわらず、現代では「拝」を使う人が少なくなったため、「作家や文化人、または年配の重役など、地位の高い人が使う言葉」というイメージが定着しつつあります。
そのため、若手社員や一般的なビジネスパーソンが取引先や目上の人に「〇〇 拝」と送ると、「気取っている」「ちょっと上から目線に感じる」と、逆効果になってしまう恐れがあります。

② メールというツールにそぐわない

「拝」は本来、毛筆や万年筆でしたためる和紙の手紙(書簡)で使われてきた古風な表現です。
スピード感や簡潔さが求められるEメールの文化において、手紙の格式張った表現をそのまま持ち込むと、少し大げさで不自然な印象を与えてしまいます。

※相手から「拝」でメールが来た場合は?
目上の方や年配の方から「〇〇 拝」とメールが来た場合は、相手があなたに丁寧な敬意を払ってくれている証拠です。そのままありがたく受け取りましょう。
ただし、返信時に相手の真似をして自分も「拝」をつける必要はありません。

3. 女性が使う「かしこ」との違い

「拝」と似たような手紙の結びの言葉に、女性が使う「かしこ」があります。

「かしこ」は「恐れ多い」という意味の「畏し(かしこし)」を語源としており、女性のみが使える結語です。
しかし、こちらも「拝」と同様に手紙用の格式高い言葉であるため、現代のビジネスメールではやや不自然です。「かしこ」もビジネスメールでは使用を控えるのが一般的です。

4. 現代のビジネスメールにおける正解の結び・署名

では、ビジネスメールの最後はどのように締めくくるのが正解なのでしょうか。

奇をてらわず、現代のビジネスシーンで定着している「結びの挨拶 + テンプレートの署名」の組み合わせが最も丁寧で確実です。

【標準的な結びと署名の例】引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。

————————————————–
株式会社〇〇〇〇
営業部 山田 太郎(Yamada Taro)
〒000-0000 東京都〇〇区〇〇 1-2-3
TEL:03-0000-0000 / Email:taro@example.com
————————————————–

「よろしくお願いいたします」「ご査収のほどよろしくお願い申し上げます」といった結びの言葉だけで、相手への敬意は十分に伝わります。

5. まとめ

メールの署名に添える「拝」についてまとめます。

  • 意味: 「謹んで差し上げます」という深い敬意とへりくだりの表現。
  • マナー: 意味は丁寧だが、現代のビジネスメールでは「気取っている」「古臭い」と誤解されやすいため使用は避けるのが無難。
  • 対策: 結びの言葉(よろしくお願いいたします等)と、会社名・連絡先を記載した標準的な署名ブロックを使えばOK。

美しい日本語の表現ではありますが、ツールや時代に合わせて言葉を選ぶことも大切なビジネスマナーです。「拝」は、目上の方に直筆でお手紙やハガキを出す時のために取っておきましょう。

参考文献・参照サイト

本記事の制作にあたり、以下の辞書・ビジネスマナー情報等を参考にしています。

 

コメント