街中を歩いていると、あちこちの駐車場で見かける「月極」という看板。
あなたはこれを、心の中で「げつきょく」と読んでいませんか?
子どもの頃、「全国の駐車場を牛耳っている『月極(げつきょく)グループ』という巨大な会社があるんだ!」と壮大な勘違いをした経験は、日本人の「あるある(都市伝説)」としてよく語られます。
この記事では、「月極」の正しい読み方と意味、そしてなぜ「極」という漢字を使うのかという意外な語源について分かりやすく解説します。
1. 正しい読み方は「つきぎめ」!その意味は?
「月極」の正しい読み方は「つきぎめ」です。「げつきょく」は完全な誤読となります。
つまり、「月極駐車場」というのは「1ヶ月単位で契約して借りる駐車場」という意味であり、決して特定の企業名(月極さん・月極グループ)ではありません。
2. なぜ「極(きめる)」と読むの?語源と由来
「月(つき)」はともかく、なぜ「決める(きめる)」ではなく、「極」という漢字を書くのでしょうか。これには日本語の古い歴史が関係しています。
「極」の表外読み(ひょうがいよみ)
私たちが普段学校で習う「極」の読み方は、「キョク(南極など)」や「きわめる(極める)」ですが、実は常用漢字表には載っていない「きめる・きまる」という読み方(表外読み)が古くから存在していました。
「極める」=「約束を固く決める」
「極」という漢字には、物事の果てや限界という意味のほかに、「最後まで行き着いて、しっかりと約束を固める」「取り決めをする」という意味合いがあります。
昔の日本では、商売上の重要な契約や、毎月の支払いをしっかりと約束する際に、「月決」よりも重みのある「月極」という字が好んで使われました。その名残が、契約の確実性が求められる駐車場などの看板に今も残っているのです。
3. ほかにもある!看板で見かける難読漢字
「月極(つきぎめ)」と同じように、街中の看板や建物によく書かれているのに、意外と正しく読めない漢字をいくつかご紹介します。
- 定礎(ていそ): 建物の土台となる石を定めること。「じょうせき」などと読み間違えやすいですが、正しくは「ていそ」です。ビルやマンションのエントランス付近のプレートでよく見かけます。
- 前払(まえばらい): 料金を先に支払うこと。駐車場によくある「前払式」は「まえばらいしき」です。
- 出入口(でいりぐち): 「でぐち・いりぐち」が合わさった言葉。うっかり「しゅつにゅうぐち」と読みそうになりますね。
4. まとめ
「月極」の読み方についてまとめます。
- 正しい読み方は「つきぎめ」。「げつきょく」という巨大駐車場企業は存在しない。
- 意味は「1ヶ月単位で契約を決めること」。
- 「極」を「きめる」と読むのは、昔から「約束を固く取り決める」という意味で使われていた名残。
大人になっても「げつきょく」と読んでいると、少し恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。この機会に正しい読み方「つきぎめ」と、その歴史的な背景をぜひ覚えておいてくださいね。


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