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【解説】「言質を取る」の正しい読み方は?意味とビジネスでの使い方・例文

雑学
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ビジネスの商談や政治のニュースなどで、「相手から言質を取る」という表現を耳にしたことはありませんか?

字面は簡単ですが、いざ自分が声に出して読もうとすると「げんしつ…?」「げんち…?」と迷ってしまう方も多いはずです。

この記事では、社会人として恥をかかないための正しい読み方と本来の意味、なぜそのような読み方をするのかという語源、そしてビジネスシーンで実際に使える例文を分かりやすく解説します。

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1. 「言質を取る」の正しい読み方と意味

まずは、最も間違えやすい読み方についてです。

【正しい読み方】
「言質」は「げんち」と読むのが正解です。「げんしつ」と読むのは本来は誤りです(※近年は「げんしつ」と読む人が増えたため、辞書によっては許容されている場合もありますが、ビジネスシーンでは「げんち」と読むのがマナーです)。
【意味】
「後になって証拠(担保)となるような言葉を、相手から引き出すこと」を意味します。相手が「言った・言わない」と言い逃れできないように、約束や確約をハッキリと言葉(または文書)で引き出す行為を指します。

2. 語源:なぜ「質」を「ち」と読むの?

「品質(ひんしつ)」や「質問(しつもん)」など、通常「質」という漢字は「シツ」と読みます。では、なぜ「言質」は「げんち」と読むのでしょうか。

ここでの「質」は、「人質(ひとじち)」「質屋(しちや)」と同じ意味合いで使われています。つまり、「担保として預けておくもの」という意味です。

「言葉(言)」を「担保(質)」にするから「言質(げんち)」。「後で約束を破らないための担保として、相手の言葉を預かっておく」という語源を知れば、意味もスッと頭に入ってきますよね。

3. ビジネスでの正しい使い方と例文

「言質を取る」は、主に交渉事やクレーム対応、重要な契約の場面などで使われます。

シチュエーション 使い方・例文
商談・交渉で 「先方の担当者から、今月末までに納品するという言質を取りました。
(=間違いなく納品するという確約の言葉を引き出した)
社内の報告で 「口頭での約束だけでは不安なので、必ずメールで言質を取っておいてください。」
(=証拠となる文章を残しておいてください)
自分が注意する時
(言質を与える)
「まだ不確定な事項については、不用意に言質を与えないように注意して商談を進めてください。」
(=相手に揚げ足を取られるような約束の言葉を言わない)
【注意点】相手の目の前で使うのはNG!
「言質を取る」には、「相手を逃げられないようにする」というニュアンスが含まれています。そのため、取引先や顧客に対して直接「今のお言葉、言質として受け取りますよ」と言うのは非常に失礼にあたります。あくまで身内(社内)での報告や相談の際に使う言葉だと覚えておきましょう。

4. 類語・言い換え表現

場面によっては、以下のような言葉に言い換えるとより自然です。

  • 確約を得る(かくやくをえる): 「確実に約束してもらう」という意味。よりポジティブなニュアンスになります。
  • 念を押す(ねんをおす): 「間違いないか、もう一度確認する」という意味。
  • 裏を取る(うらをとる): 証拠を集めて事実を確認すること。

5. まとめ

「言質を取る」についてまとめます。

  • 正しい読み方は「げんちをとる」。「げんしつ」は本来誤り。
  • 意味は「後で証拠や担保となる言葉を相手から引き出すこと」。
  • 人質(ひとじち)と同じく、「質(ち)」には担保という意味がある。
  • 社内の報告などで使う言葉であり、相手に向かって直接使うのは失礼になるため注意。

ビジネスにおいて「言った・言わない」のトラブルは日常茶飯事です。重要な場面では、しっかりと「言質を取る(メールや議事録に残す)」ことを意識して、スムーズに仕事を進めてくださいね。

 

 

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